2010年4月26日月曜日
小麦粉と竹炭で、内臓感覚の絵画を。
↑クリックすると大きくなります。
ふたたび、食物を使った制作です。
小麦粉を水で溶き、竹炭をまぜて、滑らかな紙の上に手で広げました。
紙の広さは50cmX40cm程度。
最初はネタネタしていて、拡がり易いですが
そのうち乾いてきて、表面から剥がれるようになります。
小麦粉はご飯のりと違って、ややざらざらした質感があります。
写真は、制作後、12時間以上経ったものです。
なぜ食物を使うのか、自分でもわかりません。
とにかく今では売っている絵具を買ってきて使うなど考えられないのです。
僕にとって感触・触感はとても重要で、今のところ、滑らかさの面では、ご飯糊が一番だと思います。
前にも書いたことですが、これは、僕にとって、意識できていない身体の機能、内臓の動きとか、視覚以前、視覚をつくる身体の機能などを示すことです。
昨日、「肉体こそが大きな理性」ということを書きましたがその「大きな理性」を現す方法なのだと思います。
奇妙に聞こえるでしょうが、何かを「見ている」感じです。
「見る」ということは、電磁波(光)の洪水の中から、何かを解釈し作り出していることに他なりません
つまり受動的なものではなく、積極的に作り出していることです。
手を伸ばして、まさぐるように造形している様子は、「見ている」のと同じような感じです。
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