2010年3月27日土曜日

物質と精神の連続性について


最も身近な自然現象、
身近どころか、身そのものである自然現象は
いうまでもなく身体です。
脳も身体なので、思考や精神も身体現象といえるわけです。

つまり肉体の現象から、精神の現象まで
全ては物質の現象だと思います。
私は、魂というものがあるとは思いません。
あえてそう思わないようにしています。

しかしこれは単なる唯物論的な考えではありません。
それによって、精神の価値を貶めることには
ならないと思います。

というのは、むしろこの考え方は、
物質と精神、自然と身体の連続性を
強調するものであるからです。

ともすれば私たちは、
自らの精神を特別なものと思い
あたかも特別な席にいて
世の中を見ているような錯覚に陥ります。
この思い込みはかなり強固なものであり
それゆえ、私たちを自然から分断する
大きな要因になっています。
もちろんそのような精神の構造を作り上げた
近代的な社会に大きな要因があるのですが。

私たち自身が自然現象であること。
水の流れや大気の流れと
変わるものではないこと。
そのことは強調しすぎることはないと思います。

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