2010年1月17日日曜日

大地の暴力

今日1月17日は、阪神淡路大震災の起きた日です。


そして数日前、ハイチで巨大地震が起きました。
さて、僕たち人間は「巨大」地震といっていますが、
地球の大きさに比べると本当に微々たるものです。



地球の直径は1万3千キロメートルくらいで、
僕たちの住んでいる大陸の地殻は
厚さが僅か30キロメートルくらいです。


つまり、地球を直径1メートル30センチくらいの
大きなボールと考えると、大陸の厚みは僅か3ミリです。
リンゴに例えれば内部のコアがリンゴの芯で、
果肉は対流するマントル、
大地はリンゴの皮の部分です。


大地とは、マントル対流の上に載った、薄皮のようなものです。


牛乳を鍋で熱すると表面に皮膜ができますけれども、
私たちの暮らしている大地は、まさにそんなようなものです。


巨大地震というものは、その薄皮の表面の一部が、
ちょこっと揺れた程度のものです。


しかし、そのちょこっと揺れた程度のことが
私たちの生活に決定的な大打撃をあたえるわけです。




僕は、地震が大嫌いで、
この大地の暴力の強大さに身震いします。


岩石は非常に硬いものですが、
もともとは、海の底に溜まったやわらかい泥だったはずです。
それが、このような硬い岩石になった、ということは
よほど巨大な力が加わったと思います。


僕は、岩石を自分の手のひらの中心部分(たなごごろ)で握ると、
その暴力的な力を感じます。



(「たなごごろ」については以下を参照)
http://te-tajima.blogspot.com/2009/12/blog-post.html





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