2011年10月27日木曜日

芸術は現実を変えられるか

芸術は現実を変えられるのか。
古くて新しい質問だ。
芸術というものが独立して存在することが認められてからずっと
繰り返されてきた質問だ。


ロシアの構成主義が
フルクサスのメンバーが
現実を変えようとして取り組んできた。


結果、それで社会が変わったという歴史的な証拠は無い。


しかし、現在各地で行なわれている芸術祭や
ワークショップは、(人々の生活を変えたとは言いがたいが)
少なからぬ影響をもたらしている。


現実は変わったのか、変わりつつあるのか。


はっきり認めれば、変わりつつあるのだろう。
芸術に対する人々の期待は大きい。
その期待が少しづつ実現しつつあるのが、現在の状態なのだろう。
変わったのだ。ひとびとのコネクションが。
それがなければ実現しないような、人と人とのつながり。
それだけではなく、考え方のコネクションも変わってきている。


やはり、不可逆的な構造変化が起こっている。
みんな何かの間違いに気づきつつある。


芸術は画廊や美術館の中だけにあるものであり・・・
芸術祭は開催地域で、その期間内だけにあるものであり・・・・
そのような飼いならされた芸術はもう終わる。


芸術は、現実に影響を与えるだろう。
それはいわば、第4次産業として
あるいは古代の社会において神話が担っていたような
社会的な役割を担うようになるだろう。

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