2010年2月8日月曜日

生命誕生について



日経サイエンス 2009年12月号の「起源に迫る」の特集で
生命の起源の記事があった。

Webの要約記事↓
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0912/200912_028.html

・(細胞膜の元となる)脂質膜と(RNAの元となる)ヌクレオチドは自然に生成されうることがわかった。
・RNA複製するリボサイムは実験的につくった化学進化の手順で創られうる。
・脂質膜で覆われた液滴の分裂過程は実験でわかってきた。


その上で、記事では以下のような仮説をあげている。

原初の地球は寒くて凍りに覆われた水溜りがあった。
水溜りの底は地熱で暖められていた。
氷に冷やされたブロトセル(細胞の元となる脂質膜の液適)は沈んで、
地熱で暖められRNAが解け、その後対流で上昇し、脂質膜が分裂。
上の方で氷に冷やされてRNA二重鎖が出来る。
このようにRNA合成サイクルができる。
やがて化学進化によって生まれたリボサイムがRNA合成をするようになって最初の自己増殖する脂質膜の液滴(つまり生物)が生まれる。・・・・・・

まだ怪しいところは多いけれども
私が中学生のときに知ったオパーリンのコアセルベート説(海に液滴が浮かんでいて、それがくっついたり離れたりして最初の細胞がうまれた)というラフな仮説からはずいぶん精緻になったものだ。

科学者達は、実験室の中で、自己増殖する脂質膜の液滴(つまり生物)を人工的に作り出そうとしている。そう遠くない将来にできるのかもしれない。

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