2つの医学の本を読んでいる。
1つは、
ビジュアルディクショナリー 人体解剖図
メカニックなものとしての身体を今一度理解しようと思っています。
人体機能の精密さ、複雑さに、改めて感動します。
しかも、それは私のこの身体の中で起こっているということ!
人体は、いろいろな循環で成り立っています。
神経系、血管系、リンパ系、消火器系、内分泌系、呼吸器系
それらを1つ1つ意識して、私の、私自信の身体理解を
[感覚的に]つくっていきたいと思っています。
もう一つは、
チベット医学の真髄
チベット医学は東洋医学の源泉というべき医学体系で、
目に見えない生気の流れを論じています。
これが、面白い。
3つの生体エネルギーの流れあります。
ルン(動きをつかさどる)、ティーパ(熱や消化をつかさどる)、ペーケン(水分量調整をつかさどる)。
これらを運ぶ7万2千本の脈管があって、
それら生気の流れを調節するポンプかバルブのような[チャクラ]というものが体内に6つあります。
これらの生気エネルギーの流れの器官は、
血管やリンパ系など目にみえる器官とは別に存在する、
目に見えない生気の流れとしてあるわけです。
まるで観てきたようなことが書いてありますが、いったいこれらは何なのでしょうか?
西洋解剖学が、目の前に身体を置いて、身体を客観的、機械的に記述しているのに対し、
チベット医学は、生きている人間が、生きている自分の身体を[感じ取った]結果
こういう体系と作ったのでしょう。
そして、それらがあると思うと、いろいろ都合がよく、実際治療などに役に立ったという
実績が生まれ、医学体系として確立されていったのだと思います。
つまり、チベット医学は[感覚の医学]です。
これは、フロイトの提唱した無意識に良く似ています。
無意識という実体があるわけではありませんが、
その存在を仮定すると精神疾患が良く説明でき、実際治療にも役立ったわけです。
チベット医学は脈診を重んずるそうです。
1時間くらい患者の脈を取って、指先に意識を集中し、
脈の複雑なリズムの中から生気の流れの悪いところを感じ取るのだそうです。
これは、書物などでは伝えられない、感覚的な技の術です。
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