今後数回に渡って、バリの社会・宗教・資本主義との関係などを考えてみたいと思います。
さて、猛暑の日本ですが、それに比べて赤道近くのバリ島はなぜか涼しい。
28-30℃くらいです。Tシャツ短パンで過ごすには兆度良い気温です。
バリ島中部のウブドというところに5日間滞在しました。
ウブドは芸能・文化の中心地と聞いていたので、静かなところかと思いましたがとんでもありません。
道はバイクだらけ。排気音も日本のスクーターより大きくて、そのうるさいこと・・・。
バリ島に到着後、最初に空港から降りて目的地に向かう途中、旅行者が出会うのは、そんなスクーターだらけの光景です。
楽園バリとは、オートバイの楽園のことなのか??
信号はありません。でもそんなに飛ばす人もいません。
ウブドの道はガタガタで歩きにくい。道端のドブにフタをして歩道にしています。ところどころ壊れています。
野犬なのか、放し飼いなのか、毛が剥げた犬もよく歩いています。
たくさんの外国人が、ひっきりなしに道を歩いています。欧米人が多い。言葉を聞いていると英語、フランス語、ドイツ語、中国語、日本語・・・世界中から集まっています。
ウブトは言ってみれば軽井沢みたいなところで、短期旅行、長期滞在、あるいは居住している外国人が非常に多い。
それら観光客相手の面白いショップ、レストラン、カフェ、ギャラリーなどがどこまでも軒を連ねています。
これら表通りが観光街としてのウブドの表の顔です。
一歩通りから裏に入ると、美しい棚田が広がるのどかな風景です。
今も昔も変わらぬ風景。この喧騒と静寂のギャップが凄い。
バリ島のもう一つの主産業の農業です。熱帯のバリでは1年に何回も米がとれます。田植えしたばかりの棚の隣は、重そうに稲穂が垂れていたりします。
もう一つ、バリ島の特徴はバリの人々の信心深さです。
バリの宗教はバリ・ヒンドゥーという特有なヒンドゥー教で、町のいたるところに寺院があり、 祭壇があり、それらには必ず線香や供物が置かれています。
ショップの前には、必ず浄めの供え物があります。毎朝かならず供えるのです。
どんなお店にも部屋の片隅に必ず祭壇があり、供え物が入っています。
この写真は美術館の中ですが、モダンアートのギャラリー内においても必ず祭壇があります。
美術館の入口。職員がお祈りとともに供え物をしています。
バリの人々の生活は、これら宗教儀礼で埋め尽くされているといっても過言ではありません。
バリの宗教儀礼については、私などとても語りつくせるものではありませんが、
この2010年、バリにあっては宗教的慣習が廃れるどころか、若い世代に確実に受け継がれ今後も続いていくであろうと思われます。
それは何故なのか?次回以降で考察します。
↓今回は美術とは違う話題ですが・・・
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