2010年5月30日日曜日

「米糊ペインティング」の意義

昨日、現代Heightsで公開制作を行いました。
その模様をyoutubeにupしました。

↓画像をクリックするとYoutubeにリンクします。






さて、実は私は、この行為を「制作」とか「Painting」とかいうことに抵抗がある。
私の目的は、自然-身体-精神-社会を結びつけることだ。
かつて、神話がその役を担っていたが、現代では完全にそれらは分断されている。
現代社会の根本的な問題である。
私は食べ物を使うことによって自然-身体をつなぎ
行為をなすことによって身体と精神をつなぎ
ギャラリーで発表することによって社会につなぐ。

私たちの身体は自分の意思にかかわらず、常に活動している。
血液は循環し、腸は蠕動運動し、腎臓は尿を濾しとっている。
身体はもっとも身近な自然だ。
私はそのことを外に現そうとしたとき、どうしても既成の絵具は使えなくなってしまった。
身体に親和性のあるもの-食べ物-を使うしかなかったのだ。
私は身体の内部感覚を、手の感覚を通じて壁に貼られた紙に直接つなぐ。

だから「絵を描いている」のでもなく、「モノを制作している」のでもない。
自然-精神-身体-社会を結びつけているのだ。

私は、今では稀にしか見られない、回路を生成している。
私の目的は、この回路を太く、大きく、強くしていき、
現在の人間社会を矯正していくことである。



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