2010年5月23日日曜日

人工生命の誕生 と 荒川修作の死


人工ゲノムを持った「人工細菌」の電子顕微鏡写真=サイエンス提供

人工生命が出来たというニュースがあったので読んでみたら
合成したDNAを細菌に入れ込んで、分裂することを確認したということだった。
膜や、そのほかの代謝機能を合成したわけではないが
完全な人工生命の達成に近づいていることは確かのようだ。

生命誕生が誕生するとしたら、感覚史(感覚がどうやって現われ出でてきたかという
私の造語です)にとって、非常に大きな出来事だ。
実験室の中で生命ができるとなると、感覚史にとってまた新しい段階になる。
・・・私は考えるのですが、、この種の人工生命は
何かを「感じて」いるのでしょうか。
「感覚器がないんだから感じるわけがない」というのが普通の答えです。
感覚器があっても意識がなければ感じない-という風に考える人います。
しかし私はそうは考えません。刺激に対する反応がある現象は
すべて感覚とみなすようにします。
これは極端で大げさな考え方ですが、
自然-身体-精神-社会をつなぐことを目指す以上、
避けることができない考えであると思っています。

ところで、「死なない」ことをテーマとしていた荒川修作氏が亡くなった。
「死なない、死なない」と言い続けていたが、やっぱり死んでしまった。
死なないといえば、まえにも言ったが、再生医療が発達してくると、人間は死ななくなる。
自分の身体パーツを作っておいて悪くなると取り替える。
脳も記憶をバックアップしておいて、再生させることが可能となるだろう。
そのことを知ってか知らずか、荒川氏は亡くなった。
彼の著作を何冊か読んだが、難解この上なかった。
しかし言えるのは彼はとても、〈野性〉的な人であったということです。


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