電気・ガス・水道という「ライフライン」。
生命線とよばれているこれらの供給体制は、どのようなものなのか?
例えば私の自宅にきている水道水はどこでとられて、どこで作られるのか、どういう経路を通って我が家にたどり着くのか、私は知りません。
昔の生活だったら井戸水を汲んできたのでしょうが。今の時代、水がどこでつくられているのか、なんて誰も気にしないし、要は水道から出てくるから使うだけです。
電気もガスもわかりません。ただ自宅まで来ているから使うだけです。
たぶんこういうことが、都市生活において、自分の位置がよく分からなくなっている原因のひとつなのだろうと思います。
現代生活で何となく落ち着かないのは、こういう意味での分からなさ、見えにくさ、なのだろうと思います。
これらは、一体どこからくるのか、どういう仕組みになっているのか
私は、今後、電気・ガス・水道・そしてゴミの流れを自分自身で調べて、見て、一つ一つ納得していく作業をしたいと思います。
たぶん、昔だったら自分の使うライフラインは肉体を使って入手するしかなかったわけです。
現実に重い水を井戸や川から引き上げて、桶に汲んでもってくるという肉体的な作業を通じてしか水は確保できなかったのです。つまり、ライフラインはイコール肉体の問題だったのです。
しかし今やそうではなくなりました。
井戸や川と、我々の身体は、遠く隔たったままです。
現代の目に見えないライフラインをひとつひとつ明らかにしていき、認識を社会レベルに広げていくことが、現代社会と自然の接し方を感じる方法なのでしょう。
さて、調べたところ私の住んでいる東京の練馬区は、三園浄水場という荒川沿いにある浄水場でつくられています。そのすぐ近くに、新河岸水再生センターという下水を処理して川に流す施設があります。私の自宅から約10キロのところにあります。
私は現代文明と川との関係、自然との関係を、この目で見たいと思います。川まで水を汲みにいく変わりに。
ライフラインの探求は、当サイトの新しいテーマとして、進展があったら掲載していきます。
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