2009年2月25日水曜日

クロソウスキー

ピエール・クロソウスキーの「かくも不吉な欲望」を読んでいるが、悲しいことに
全く理解できない。
難しい本はたくさん読んできたが、これほど理解しがたい文章は初めてだ。
訳者も後書きにて、「クロソウスキーの文章は非常に読みにくい」と言っている。
しかし、読みにくいということ以上の何かがある。
文章全体から、何かタダならぬ気配が漂っており、容易に通り過ぎることを許さない。
狂気の上に紙が一枚敷かれているような、言葉は狂気との取引であることを知っているような、確信犯めいた書き方だ。
これは謎だ。

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