2011年12月24日土曜日

社会的身体

そもそもこのメッセージサイトのテーマは
自然-身体-精神-社会 をつなぐということだが
現実には自然と身体の間には、どうしても社会が挟まってしまっている。
自然と身体が直接つながっているというのは
現状を無視した理想的な状態だ。


私たちは、食べるもの、着る物、飲む物、すべて
産業と技術から提供されている。


私たちはあらゆる意味で社会の「中に」生きている。
その事実を無視しては、何事も進まないだろう。


だから社会と身体を直接つなぐこと、つまり
「社会的な身体」を生成することが必要だ。


たしかに人間は社会的な生き物であり、
誰であろうとも社会とかかわりを持って生きている。
しかしここでいう「社会的な身体」ということはそういうことではない。


道路、鉄道、石油コンビナートなど、およそ非人間的なものと
肉体的あるいは感覚的な関わりを持つということである。


一つは、産業や物流の構造や仕組みを良く知ることだろう。


そして産業や物流のネットワークを通じて自然との関わりを
見つめるということだ。


僕たちが胃や腸の位置を知るように、発電所やゴミ処理場などについて
知っているということだ。


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