2011年6月27日月曜日

身体感覚で探るライフライン

電気・ガス・水道という「ライフライン」。
生命線とよばれているこれらの供給体制は、どのようなものなのか?
例えば私の自宅にきている水道水はどこでとられて、どこで作られるのか、どういう経路を通って我が家にたどり着くのか、私は知りません。
昔の生活だったら井戸水を汲んできたのでしょうが。今の時代、水がどこでつくられているのか、なんて誰も気にしないし、要は水道から出てくるから使うだけです。
電気もガスもわかりません。ただ自宅まで来ているから使うだけです。
たぶんこういうことが、都市生活において、自分の位置がよく分からなくなっている原因のひとつなのだろうと思います。
現代生活で何となく落ち着かないのは、こういう意味での分からなさ、見えにくさ、なのだろうと思います。


これらは、一体どこからくるのか、どういう仕組みになっているのか
私は、今後、電気・ガス・水道・そしてゴミの流れを自分自身で調べて、見て、一つ一つ納得していく作業をしたいと思います。
たぶん、昔だったら自分の使うライフラインは肉体を使って入手するしかなかったわけです。
現実に重い水を井戸や川から引き上げて、桶に汲んでもってくるという肉体的な作業を通じてしか水は確保できなかったのです。つまり、ライフラインはイコール肉体の問題だったのです。
しかし今やそうではなくなりました。


井戸や川と、我々の身体は、遠く隔たったままです。


現代の目に見えないライフラインをひとつひとつ明らかにしていき、認識を社会レベルに広げていくことが、現代社会と自然の接し方を感じる方法なのでしょう。


さて、調べたところ私の住んでいる東京の練馬区は、三園浄水場という荒川沿いにある浄水場でつくられています。そのすぐ近くに、新河岸水再生センターという下水を処理して川に流す施設があります。私の自宅から約10キロのところにあります。


私は現代文明と川との関係、自然との関係を、この目で見たいと思います。川まで水を汲みにいく変わりに。


ライフラインの探求は、当サイトの新しいテーマとして、進展があったら掲載していきます。




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2011年6月15日水曜日

福島県議会議員 清水敏男

このメッセージサイトの趣旨とは異なるが、個人的なことを書こうと思う。
大学時代の友人で政治家になった人がいる。
福島県議会議員 清水敏男さんです。
(同姓同名のアートディレクターがいますが、全く別人です)


定期的に支援者レターを送ってくれているが、震災後に初めて来た。
どうしているかと心配していたが、元気そうでホッとしています。
元気で地域のために活動している様子が描かれているが
実際大変なのだろう。


地震・津波・原発事故に加え風評被害も加わり4重苦となっているそうだ。
彼は特に風評被害に心を痛めている様子。


そもそも福島第一原発は、東京電力の施設だ。
福島第一原発の電力を享受していたのは、我々東京都民。
福島県のものを無用な風評被害で苦しめるのはもっての他ではないか。


清水さんはツイッターで活動を随時更新中。
http://tweetou.net/politicians/shimizutoshio/




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2011年6月9日木曜日

「神の肉体 清水宏保」 という本

前回紹介した新聞の清水宏保氏の記事を読み、彼について書かれた本「神の肉体 清水宏保」という本を読んだ。
清水氏が身長差のハンディを乗り越え、スピードスケートで金メダルを取れたのは、彼が常人はずれた努力家で、医学部の学生といっしょに解剖の授業を受け、身体を隅々まで研究したからである。
まさに考えるアスリートである。
彼の深層筋や神経まで自覚する能力には驚嘆させられる。
しかし、清水氏のあまりのストイシズムに、ついていけないところもある。
これは、私の目指す 自然―身体―精神―社会 を貫くこととは、違ってくる。
清水氏のやり方は一般化できない。
この本の終盤、「ゾーン」といわれるスポーツ選手が調子の良いときに体験する特殊な精神状態について述べられている。そして清水氏は自覚的にゾーン体験を引き寄せることができるという。
これは、一種の神秘体験であり、それを味わうと、それにひきづられ、またその体験をすることに大きな意味があるように誤解してしまう傾向がある。


釈迦が過酷な修行をした挙句、これは意味がないとしたのと同様、激しい訓練や神秘的な経験を絶対視するのは生産的なことではない。
もちろん清水氏はそのことをわかっているだろう。
しかしこの本の著者は、ゾーンにハマッっているようだ。
身体を研鑽するものにとって神秘体験は鬼門である。気をつけなければならない。



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2011年6月2日木曜日

清水宏保の驚くべき身体感覚

5月30日付 朝日新聞夕刊に、長野五輪金メダリストの清水宏保氏のコラム「ロケットトーク」が載っていた。
そこに驚くべきことが書いてありました。
 例えばプレッシャーとの付き合い方です。どうやってこれを抑えるか。交換神経を働かせて、まず思いっきり心拍数を上げる。その後副交感神経を使って短い時間で心拍数を下げる。これで試合前のプレッシャーから解放されます。
 これには自律神経を操る訓練が必要です。
 筋肉を一度破壊して再生させるという練習法も採り入れてきました。ぜんそくという持病もありましたから、肺の細胞も一度壊して再生させる。免疫的にも有効な方法です。


ちょっと待ってくれ、交換神経・副交感神経は、意識して操れるものではないはず。
何なんだ、「一度細胞を破壊して再生させる練習」というのは?!


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